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フィナステリド とプロペシア は、共に薄毛関連で良く見かける名前です。

これらは、同じ意味合いで使用されているケースも少なくはありませんが、完全にフィナステリド=プロペシアというわけでもありません。

そこで、これから両者の違いや内容、期待できる効果について説明いたします。

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フィナステリドとプロペシアの違い

フィナステリドとプロペシアは、AGAという症状を改善する治療薬として使用されています。

正確に言うと、フィナステリドというのは成分の名前で、プロペシアはフィナステリドを主成分とした医薬品の一種です。

ちなみに、フィナステリドを主成分としているAGA治療薬は他にも複数の種類提供されていますが、国内の医療機関で処方されているのはプロペシアが中心です。

このために、プロペシア(フィナステリド)というような形で紹介されているケースも少なくはありません。

まずは、両者を別々に見ていくことにしましょう。

フィナステリドとは?

フィナステリドは、アメリカの製薬メーカーが開発した抗アンドロゲン薬です。

当初は前立腺肥大の治療薬としてのみ使用されていたのですが、AGAにおいて髪の毛の成長が見られることが判明したために、1997年12月にアメリカ食品医薬品局(FDA)はフィナステリドをAGA治療薬としても認可しています。

ちなみに、フィナステリドの作用機序は、Ⅱ型5αリダクターゼという還元酵素を阻害するというシンプルなもので、毛根や髪の毛に対して直接的な効果はありません。

ただし、これによりAGAの原因物質DHT(ジヒドロテストステロン)の生産が抑制されるので、症状の進行が緩和されることになります。

これは、フィナステリドが活性を阻害するⅡ型5αリダクターゼが、DHTの生産に関与しているからです。

具体的には、テストステロンと結合することでDHTに変換するという仕組みで、この還元酵素の活性を阻害することにより生産量は減少します。

薄毛の原因を内側から改善するという内服薬ということから、飲む育毛剤とも呼ばれています。

現在では、日本を含めた世界60か国以上でAGA治療薬として利用されており、多くの薄毛男性の必須アイテムという存在になっています。

プロペシアとは?

フィナステリドは、1992年に前立腺肥大症の治療薬プロスカ―として認可されますが、1錠5㎎という高容量であったことから身体への負担を考慮して、1㎎容量での研究が進められることになります。

そして、AGAに対して効果があることが確認されたために、1㎎容量でも商品として提供されるようになります。

こうして、誕生したのがプロペシアです。

なお、プロペシアが厚生労働省に承認されたのは、アメリカから遅れること8年後の2,005年のことです。

ちなみに、この際に実施された1年間の臨床試験では、頭頂部の写真評価において軽度改善以上の効果が58%、不変以上の効果に至っては98%に認められています。

一方、副作用に関しては、2.9%の割合に勃起機能不全や射精障害、精液量の減少などの性機能障害が出現したのですが、その発症頻度はプラセボ群と有意な差はありませんでした。

また、発症する頻度は不明ですが、重度な副作用として肝機能障害があらわれることが報告されています。

このような異常が発生した場合は、服用を中止するのが適当です。

フィナステリド配合のプロペシア以外のAGA治療薬

前節で少し触れたように、フィナステリドを主成分とした内服薬は複数の種類提供されています。

それらを一つずつ紹介しながらプロペシアとの違いを検証します。

プロスカ―

前立腺肥大の治療薬として提供されているプロスカ―は、1錠あたりのフィナステリド含有量は5㎎のために、AGAに対して使用する場合はピルカッターなどで5等分しなくてはなりません。

小さい錠剤を均等に分けるのは非常に困難で、粉々になってしまう危険もあります。

なお、フィナステリドが生産量を抑制するDHTは、男性性器の発育に関与している物質です。

このために、未成熟な段階で使用した場合は、男性性器の発育不良という副作用が発生する危険があるので、妊娠中や授乳中の女性は服用だけではなく触れることも含めて禁忌とされています。

何故なら、皮膚から内部に浸透する危険があるからです。

粉々になりやすいプロスカ―の場合は、危険度はさらに高まることになります。

これに対して、プロペシアは表面部分をコーティングしているので、砕けたり割れたりしない限りは、フィナステリドを経皮吸収する恐れはありません。

このために、安全性という点において、プロスカーとは比較にならないほど優秀です。

ファイザー

ファイザーは、世界売上ナンバーワンの製薬メーカーが提供しているプロペシアのジェネリック医薬品です。

ちなみに、フィンペシアやエフペシアなどプロペシアジェネリックは他にも存在していますが、これらは薬事特許を認めないインドの製薬メーカーが製造したもので、正式に販売権利が認められているものではありません。

このために、ファイザーが正規ジェネリック第一号ということになります。

また、ファイザーはフィナステリド0.2㎎という低用量のタイプを用意しており、身体への負担を軽くしたいという人にとってはプロペシアよりも向いた内容です。

さらに、開発費用がかからないジェネリックということから、手ごろな値段で購入できるということも魅力です。

ちなみに、プロペシアの平均的な相場が1か月分7,000~7,500円なのに対して、ファイザーは5,000円~6,000円前後と少しお得です。

このようにいくつかの点でプロペシアを上回っているファイザーですが、日本市場でのみ販売されているので十分なデータが集まっていないということは気がかりなポイントです。

これは、ジェネリックは添加物や製造方法といった項目については、先行医薬品と違っているからです。

つまり、同じ薬ではないので、違う作用が生じる可能性があるということです。

このために、現時点では1㎎容量のタイプに関しては、あえてこちらを購入するメリットを見出すことは出来ません。

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プロペシア(フィナステリド)を使用する際の注意点

フィナステリドが成分名でプロペシアが商品名であることや、フィナステリドを主成分としているAGA治療薬の中でプロペシアが最もオススメということがお分かりいただけたと思います。

ただし、間違った使い方をすると、せっかくの効果が台無しになるだけではなく、トラブルが発生する危険があります。

そこで、この節では利用する際の注意点について説明いたします。

AGA以外には使用しない

プロペシアは、飲む育毛剤などと呼ばれていますが、髪の毛へのダイレクトな効果は全くないので、円形脱毛症や牽引性脱毛症などのAGA以外の症状に使用しても薄毛が改善されることはありません。

また、近年増加している女性の脱毛症FAGAに対しても、海外で行われた良質なランダム化比較試験の結果により、プロペシアが無効であることが判明しています。

このために、プロペシアは男性のAGAに限定して処方されています。

未成年者はNG

国内で行われたプロペシアをの臨床試験は、20歳以上の男性を対象として行われており、未成年者に対する安全性は確立されていません。

このために、20歳未満に対しての処方は行われておらず、適応が認められているのは成人男性のみとなっています。

なお、AGAはテストステロンと密接な関係があるので、思春期以降に徐々に進行します。
つまり、10代で発症するケースもあるということです。

このような場合は、違う方法により進行を止めなくてはなりません。

具体的には、プロペシアと同様にⅡ型5α還元酵素を阻害するノコギリヤシや亜鉛のサプリメントを利用するのがオススメです。

献血は禁止

プロペシアの服用中は、献血は禁止されています。

これは、輸血した血液が妊婦に使用されることを防ぐためです。

日本赤十字社のホームページでも、フィナステリドを主成分としているプロペシアとプロスカ―については、一定期間輸血をご遠慮してくださいという注意書きが掲載されています。

ちなみに、一定期間とは1か月間で、どうしても輸血したい場合は、30日間服用を中止しなくてはなりません。

最低半年は継続して使用する

プロペシアによりAGAの薄毛が改善される仕組みは、狂わされていたヘアサイクルが正常な状態に戻ることによるもので、非常にゆっくりとしたペースで回復します。

臨床試験に引き続き行われた非ランダム化比較試験では、2年間の内服継続で軽度以上の改善が68%、3 年間では78%に確認されており、長期的に効果が持続するという結果が出ています。

なお、髪の毛は健康的な状態であっても、伸びるスピードは1か月に1㎝前後というペースです。

このために、最低でも半年程度続けなくては、効果を実感することは出来ません。

ちなみに、プロペシアは1日に1錠、水かお湯で服用するということのみ決められており、好きな時に飲むことが出来ます。

ただし、毎日同じ時間に飲むようにするのが忘れないための秘訣で、薄毛改善という結果につながります。

まとめ

プロペシア(フィナステリド)の効果や注意点について、お分かりいただけたでしょうか?

焦らず毎日続けるということと副作用の危険があるということの2点が、今回のテーマで最も理解していただきたいポイントです。

特に、女性と生活を共にしているような場合は、厳重な管理の下で服用しなくてはなりません。

周りに迷惑をかけないようにしたうえで、薄毛を改善するようにしましょう。