M字ハゲが気になって育毛剤や発毛剤を使ったりなどの薄毛対策をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
薄毛対策を調べるうちに「植毛」という言葉を聞いたことがあると思います。
でも、M字ハゲにはどうなのだろうと思いませんか?
今回はM字ハゲを植毛で治すとどうなるのか、治療写真を見ながら解説していきます。
鏡を見るのが嫌になるM字ハゲ
額が広いだけではなくその名の通りMの形になっているM字ハゲですが、鏡を見るたびにため息が出たりしていませんか?
額を出すヘアスタイルは諦めていたり、海やプールに行った際に髪をかき上げるのをためらってしまったりと、日常生活の様々な場面でストレスに感じていることと思います。
M字ハゲで悩んでいる人はこれまでにどうにかならないものかと、育毛剤を使ってみたり、発毛剤を服用したり様々な薄毛対策を行ってきていると思います。
薄毛対策を調べる中で「植毛」という言葉を聞いたことがあると思います。
では、その植毛でM字ハゲは直せるのでしょうか?
植毛でM字が治るの!?
昔の薄毛対策といえば単純にかつらを被るというのが多かったと思いますが、現在では医学が発達し発毛剤や成長因子を注射するなど様々な方法があります。
植毛もそのうちの一つで、植毛でM字ハゲはある程度治すことができます。
そもそも植毛って何?
「M字が治るならやってみたい!」
と思うでしょうが、あまり植毛というものを知らないという人もいるでしょう。
先ずは植毛と言うものを簡単に説明していきます。
呼び名の通り、薄毛部分に毛を植えていきます。
植方法は大きく分けると『自毛植毛』と『人工植毛』の2種類に分けられます。
自毛植毛は後頭部や側頭部の髪が生えている所から毛髪を採取し、薄くなった部分に植え付けることで薄毛を目立たせなくする植毛手術。
自分の髪を植毛するので拒絶反応がなく自然な仕上がりで効果が高い反面、費用が高く植毛の本数制限があり数回に分けて手術をする必要があったり、傷跡が残る場合があります。
人工植毛とは自分の髪の代わりに人工的に作られた髪を薄くなった部分に植え付けて薄毛を目立たせなくする植毛手術。
本数制限がなく費用が安く長さを自由に選べます。逆に拒絶反応があったりメンテナンスをする必要が有ったりします。
どちらも植毛と言うことは同じですが、今回の様にM字を根本的に治療したい場合は自毛植毛を選択した方が良いでしょう。
植毛手術のプロセス
①クリニック選び
まずは、クリニックを選ぶところから始めるのですが、実はここが非常に大切になります。
今はインターネットで独自のホームページを持っているクリニックが多いので、調べるのも苦労はしないと思います。
また、知り合いに植毛経験者がいれば評判を聞いてみたりと調べる方法はたくさんあります様。
症例をどのくらい行っているか、費用はいくらか、保証内容は充実しているかなど調べられることはこの調べておきましょう。
②カウンセリング予約
クリニックが決まったら、いきなり手術ではなくカウンセリングを行います。
そのためにカウンセリングの予約を取りましょう。
電話で予約する際には、少し不安に思っていることを予め伝えておきましょう。
また、電話が緊張する人はインターネットで予約できるクリニックもありますので確認してみましょう。
③カウンセリング
実際にクリニックに行きカウンセリングとなります。
この時に、問診票を記入したり、写真撮影をしたり、手術方法の説明があったりします。
保障内容や費用に関してもおおよその見当が付きますので必ず確認しておきましょう。
支払いは現金以外にもクレジットや医療ローンで返済出来る場合もありますので確認しましょう。
また、自毛植毛の場合は自分の生えている毛を植毛する関係上、1回の手術では植毛本数に限界が有るので2回や3回行うこともあります。
今後重要になりますので、医師と相談して決めましょう。
たくさん確認する事があり緊張すると思いますが、まずはきちんと自分の薄毛についての悩みを聞いて聞いてもらいましょう。
④検査
植毛手術をすると決断したら、血液検査が必要になります。
感染症やその他の病気にかかっていないか、採血をします。
手術日までにわかっていないといけませんので、それまでに必ずおこなってください。
⑤手術当日
カウンセリングを終え、植毛手術を行うと決断すると手術となります。
手術は約3~5時間掛かるので、前の日は良く寝て、当日はリラックスして望みましょう。
後は、医師の腕を信じるしかありません。
手順は
(1)麻酔後、ドナーを採取し縫合
(2)採取したドナーをグラフトと呼ばれる皮膚片に分ける
(3)移植しチェックする
といった手順で行われます。
作業が細かく時間がかかりそうですが、丁寧かつ早い仕事が求められるのだそうです。
⑥術後診療
手術が終われば、植毛は終了ではなく術後も非常に重要になってきます。
先述したリスクなどに備える必要がありますので、状況に合わせてカウンセリングでクリニックに行きましょう。
思ったより効果が感じられなければ、再手術や全額返金などもあり得ますので術後もクリニックと必ずコンタクトを取りましょう。
植毛手術の流れはこのような流れとなります。
手術が始まれば医師に任せるしか有りませんが、それまでは自分で調べるしかありません。
調べられることは確実に確認して、納得のいく植毛手術にしましょう。
植毛でM字を治療した人達
では、ここで実際に植毛手術を行いM字を治療した例をご紹介します。
左が手術前で、右が手術後になります。
25歳男性
(出典: http://www.nhtjapan.com/report/gallery/forehead/monitor_nyt02.html)
まだお若いですが、生え際が後退してきていました。
合計2回植毛手術を行い、左右のM字部分の密度を増加しました。
手術するとかなり変わりますね。
34歳男性
(出典: http://www.nhtjapan.com/report/gallery/forehead/monitor_sk02.html)
この方は薄毛が気になりかつらを着用していましたが、4年間編み込み式の増毛で薄毛を隠していました。
しかし、逆に脱毛が進行してしまい植毛を行ったそうです。
合計1回の手術ですが、見違えるほど変わりましたね。
21歳男性
(出典: http://www.nhtjapan.com/report/gallery/forehead/monitor_hgs02.html)
この方は左右のそりこみ部分が気になり植毛を行いました。
合計1回の手術でここまで治療できたようです。
生え際も自然で元々生えていたかのようになっています。
24歳女性
(出典: http://www.nhtjapan.com/report/gallery/forehead/monitor_kwd02.html)
女性もM字で悩んでいます。
この方は貼るタイプのヘアピースを試したそうですが、効果がなかったようで植毛手術をしました。
生え際を丸くしたいという希望でしたが、希望通りに自然な丸い額になっています。
手術回数は1回です。
30歳女性
(出典: http://www.nhtjapan.com/report/gallery/forehead/monitor_kwf02.html)
この方も女性です。
生え際のそりこみが気になり、植毛をしたそうです。
合計1回で、額が丸くなり、生え際全体も下がり額が狭くなりました。
植毛の費用
どうですか?
ほとんどの方が1回で効果が出ていますが、状況により2回行う方もいらっしゃいました。
また、生え際が自然で皆さん見違えるほどに変わっています。
植毛をやってみようと思ってきましたか?
植毛を検討している人が一番気になっているのは費用だと思います。
一体いくら掛かるのか、参考までに他の薄毛対策と比べてみましたのでご覧ください。
対策方法 | 植毛 | AGAクリニック通 | 育毛剤 |
費用 | 自毛植毛
60万~180万円 人工植毛 10万~150万円 (いずれも植毛する本数による) |
12,000円~
(診察費・処方薬料 1か月分込) |
1本6000円前後~ |
評価 | 効果は割と高い。
しかし、リスクもあり費用も高い。 |
費用は効果が早ければ安く抑えられる。
個人差があるが効果が出る場合が多い。 ただ、飲み薬は飲み続けなくてはならない。 |
1本あたりの費用は安いが効果が中々出ないことが多く何本も購入する場合もある。
効果は個人差が激しい。 |
植毛の費用は正直安いとは言えません。
安く済ませようとAGAクリニックで薬を処方してもらっても薬を飲むのを止めると元に戻ってしまいますし、育毛剤は個人差が激しいですので治療の保証になりません。
その点、根本的な治療に関しては植毛が一番解決に繋がります。
効果がなかった場合や頭皮が荒れてしまった場合など不安要素もありますが、クリニックによって保障内容が充実していることがあります。
「再手術可能」や「全額返金」などが有りますので、クリニックを選ぶ際は保障確認しておきましょう。
自毛植毛のメリット・デメリット
・自分の髪を使用するので拒絶反応がない
人の体は異物が侵入してくると花粉症のアレルギー反応の様に拒絶反応が起こります。
それは、頭皮も同じで人工植毛の様に自分の髪の毛以外のものが入ってくると拒絶反応が起こりますが、自毛植毛は自分の髪を使用しているので拒絶反応はありません。
・自然な仕上がり
自分の髪を植毛しているので生え方や髪質などは施術部位だけ浮いてしまうということなく自然な仕上がりになります。
また、周りの髪と同じく白髪になるので後々も自然な仕上がりが期待できます。
・メンテナンス費用がかからない
植毛を一度行えば普通の髪と同じ様に洗えますので、薬を塗ったり飲んだりといった特別なメンテナンスは不要です。
ただし、一度では植毛する本数に限界がありますので、2〜3回行う場合があります。
・高い効果がある
100%までとはいきませんがかなり高い確率で頭皮への定着率に成功しています。
他の治療法は個人差があり誰もが発毛を実感できるわけではありませんが、自毛植毛は誰もが高い確率で薄毛の治療に成功する可能性があります。
デメリット
・費用が高い
他の治療法に比べ効果は高いのですが、保険適用外となりますので費用が安くはありません。
この点で躊躇する人は多いでしょう。
・何度か手術を行う
1度の施術で植毛できる本数には限界があり、必要な箇所に全て行うためには何度かに分けて行う必要があります。
もし、1度に全てやってしまっても定着率が悪くなり結果的に何度か行う必要が出てくるようです。
・傷跡が残る
植毛する髪を採取し、それを薄い部分に植毛するので最低でも2つの傷跡が残ります。
植毛時の傷跡に関しては2週間から1ヵ月で傷跡が消えていきますが、髪を採取する際についた傷はメスを使う手術、使わない手術に関係なく傷跡が残ってしまいます。
髪を長めにしていればあまり目立ちませんが、短くすると目立つと思いますので、ヘアスタイルは極端に短くしない方が良いかもしれません。
最近では傷跡が少ない手術もあるそうですが、念のため傷跡が残るのが絶対に嫌という方は自毛植毛をお勧めしません。
(出典: http://mens-ikumou.com/hagesyurui)
・本数制限がある
自分の髪から採取するため必然的に本数に制限が出てきます。
箇所によって生えている本数も違いますし、全体的に薄毛になっていると植毛ができない可能性があります。
カウンセリングの際、医師とよく相談しましょう。
M字ハゲ治療の一つとして
今回はM字ハゲを植毛で治療する場合のメリットや費用、実際の治療写真をご覧頂きました。
男女問わずM字ハゲで悩んでいる人は多い様です。
前髪を下ろすことでごまかせるのならまだ良いほうですが、それさえもできない程になると正直愕然としてしまいます。
発毛剤や食生活、生活習慣など色々薄毛対策をしても効果を感じられなかった時に、植毛は良い方法の一つなのかもしれません。
費用が高くデメリットもありますが、どうしても治療したい人は一度検討してみましょう。